2010年1月19日火曜日

JAL、会社更正法申請!

ヒロさんです。

お疲れ様です。

日本航空は本日19日午後、臨時取締役会を開き、会社更生法の適用を申請することを正式に決めました。
そして先ほど申請しました。
実質、倒産
JALグループで2兆円超とも噂される負債。
戦後最大規模の経営破綻です。
2月20日に上場廃止も決定したようです。

負債総額、2兆円超ですよ。
なのに、企業年金を出せと騒いでいたOB達?
今となっては、お恥ずかしいのひと言じゃないでしょうか。
減ったってゼロにならないんだから、更正法で良かったですよ、ホントに。

昔、サーズSARS、重症急性呼吸器症候群)が流行った時に、航空会社や旅行代理店は大打撃を受けました。
その時に、JALの支店長クラスの方達が、日頃取引のある旅行代理店を訪問した事があったんです。
おそらく、JAL営業内部で会議があり、暇なうちに表敬訪問をして、勇気づけや日頃のお礼をしようということになったんでしょう。

ところがー
それは黒塗りのハイヤーで代理店の前に横付けしての訪問だったのです。

私の知り合いの女社長は、街角の小さな旅行代理店がどれだけ苦労してお客様と接してるかを話した上で、黒塗りのハイヤーで営業に来るなんてJALはわかっちゃぁいない!と説教してやった、と云っていました。

これは、ひとつの例ですが、JALというブランドに酔ったスタッフが、いつの間にかサービスの本質を忘れてしまったのは否めません。

ともかく、実質倒産でも、会社更生法という強力な法に守られて再生のチャンスを与えられたのですから、サービスの基本に戻って頑張って欲しいですね。

お客様を乗せてやってるのではありません。
乗って戴いてるんです。
お客様があってJALがあるんです。
JALの従業員の方達は、今までJALと言うブランドに守られてきただけなんです。
一人一人はそんなに優秀なわけでもありませんヨ。
だって、会社更生法申請したのは事実なんです。
自分たちの力で自分たちの会社を再生できなかったんですよ。
いつの間にか自分たちの年金や待遇ばかりを主張してませんでしたか?
結果として、国民の税金を使わなければ再生出来なくなったんです。
つまり、出来の悪い従業員の集まりだといわれても仕方ないんです。
これを読んだJALの従業員達はむかつくでしょうね。
でも、再生法も適用されず、言い訳も出来ず身ぐるみをはがされて街の隅っこにじっとして耐えてる元社長と言われる人たちがどれだけ多くいることか-
それに比べたら幸せですよ。

これからは、失墜したブランドを背にしょってやって行かねばなりません。
それだからこそ、従業員の一人一人が謙虚にならなければなりません。

お客様がどれだけ大事なのかを、もう一度再確認して欲しいですね。

創業から55年。
たった55年。
まさかまさかのあの日本航空が
「ごめんんさい。助けて下さい。」
と、白旗をあげた日となりました。

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2010年1月15日金曜日

弱気のJAL、強気のANA

ヒロさんです!
世界のビーチリゾートホテルレビューを運営しています。

それにしても暖冬だったはずじゃ?
結構、寒い冬となってきましたね。
大雪の地域は大変かと思います。頑張って乗り切って下さいネ!

さて、弱肉強食は世の常ですが・・・
ご存じの通り、JALとANAの立場は大きく変わりました。
実際、JAL離れの現象は起きています。
JALもANAも両方飛んでる路線ではJALは苦戦しているようですね。

しかしー

ANAは、今こそ足元を固め、調子に乗らずもう一度サービスを見直すべきです。
JALの惨状を「明日は我が身」と思えるか、が大事でしょうね。

早速、試金石となる施策の違いが発表されました。

国際線においてですが、私が散々悪法だとたしなめてきた燃油サーチャージ
ついに、2月1日発券分よりJALとANAで大きな差が出てくるんです!

下記の数字を見て下さい。金額は往復分です。

■欧州・北米・中東行き
JAL 14,000円
ANA 21,000円

■ハワイ・インド行き
JAL 8,000円
ANA 12,000円

■タイ・シンガポール・マレーシア行き
JAL 6,000円
ANA 9,000円

■ベトナム・サイパン行き
JAL 4,000円
ANA 6,000円

■香港・台湾・中国行き
JAL 3,000円
ANA 5,000円

■韓国行き
JAL 600円
ANA 1,000円

如何です?
ヨーロッパへ行くとなると、7,000円の違いですよ。

ここで、ちょっと考えて下さい。
あれっ?
って思いませんかー

燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)は、ガソリンが高騰した為に現行の航空券代金ではやっていけないので別途サーチャージという形で補填するんでしたよね。
明らかに、JALはやっていけない状態な訳ですから、JALの方が燃油を多く取るべきじゃないですか?

おかしいですよねぇ・・・

これを深読みするとー

燃油サーチャージがお客離れの一因だと云うことをJALは認めたってことじゃないですか?
乗って貰わなくちゃいけないっていう叫び声が聞こえません?
一方、ANAは今のJALの情勢だったら燃油を上げてもANAに乗ってくれるだろう、という読みなのでは?
要するに
タイトルに書いたように
JALは弱気になった。
ANAは強気
もしくはANAは従来と変わらないスタンスだけれども、JALが弱気になった為、強気に見えるようになったってことじゃないでしょうか。

ちょっとANAを庇いましたが・・・
本当はANAは間違いなく強気なんです!
私の友人のマイラーの報告では、JALが凋落した途端、ANAはマイルを使うと座席が全然取れなくなった(もしくは取りづらくなった)ということです。
これなんかもANAが強気になったと言われる所以ですね。

JALの年間のマイル利用による、ある意味不良債権は50億に上るそうです。
そういうことから考えれば、ANAがマイル利用を絞ってるのは予想できますよね。
絞っても、ANA離れは起きないだろうということで。
そもそも航空会社はマイレージを乱発し過ぎましたから・・・。
利用されると収益が出ないんです。
使わず、貯めてくれると儲かるんです。
失効してくれれば最高なんです!

とにかく、JALは上場廃止になっても飛ぶはずです。
もし、ここでANAが謙虚になり、より一層のサービスに努めたらJALの再建には相当な時間を要するでしょう。
しかし、ANAが有頂天になって調子こいたら、あっという間にJALに逆襲されるでしょうね。

おそらく、そういう意味では両者には大きな分岐点が来ています。
皆さんも関心を持ってJAL vs ANAを見届けて下さい。
これは、私たちの人生にも当てはまることですから・・・。

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2010年1月13日水曜日

7円

ヒロさんです。
こんにちは。
世界のビーチリゾートホテルレビューを運営しております。

さぁて、このところJALの話題ばかりで恐縮ですが・・・
タイトルの通り、日航株2日連続ストップ安終値はとうとう7円となりました。
上場廃止になるのでしょうか。

こうなると洒落にならない人も大勢いることでしょう。
マジでクビ吊ろうかなんて人も。。。。

一方でマネーゲーム化の様相も呈してきました。
最も、わかりやすいのは1円で買って2円で売ること。
最小単価で買って、2倍に増やせますから。
100万が200万に。
1,000万が2,000万ですからね。
勿論、捕らぬ狸の皮算用ってこともー

しかしー
旅行業界内では、これまた洒落にならないJALとの精算問題が浮上し始めました。
実際、数日前に日本旅行業協会(JATA)が「日本航空の再建問題に関連して」と題した文書をメンバーの旅行代理店に発出したんですよね。
これは、簡単にいうと日本航空(JL)の再建問題に関して、ボリュームインセンティブなどを含む債権の保全への注意を喚起するもので、「日本航空との契約及び営業取引契約全般に係わる債権の保全等について、適切に留意する必要がある」と警鐘を鳴らしているわけなんです。

特に、JALを大量に発券している大手旅行会社などは、はじめから収益として計算しているボリュームインセンティブが入らなくなったら被害甚大です。
JALと契約している旅行代理店からすれば、収益のほとんどはボリュームインセンティブにあるといっても過言ではありませんから。

ボリュームインセンティブというのは本来はご褒美的な収益だったかも知れませんが、これだけ激化した旅行業界では貰えるかどうか定かではない見込みのインセンティブを突っ込んで戦わなければ結果的に多くの送客が出来なくなっているのです。
契約した送客(売上)が出来なければ、ボリュームインセンティブが出ないのは仕方ありませんが、収益を吐き出したり立替をしながらやっと契約の送客(売上)をしたにもかかわらず、数百万、数千万という金額が予定通り履行されないとなったらー
考えるだけでもぞっとします。
おそらく、危機的状況を迎える旅行代理店も出てくることでしょうね。

イメージ写真のように、糸が切れそうなJAL。
しかし、ぶら下がってる旅行代理店も多いのです。
糸が切れたら、どれだけ多くの関係者、関係企業が落ちていくことでしょう。

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2010年1月5日火曜日

腐っても鯛

明けましておめでとうございます!
世界のビーチリゾートホテルレビューを運営しておりますヒロさんです。
本年も宜しくお願い致します。

さぁ、今年1発目の話題もやはりJALでしょうかねぇ・・・。

2,000億・・・
デルタ航空・・・
私的整理・・・
株価・・・
企業年金・・・

次から次へと話題に事欠かない状況です。

そんな中、ちょっと心温まる話があったので紹介させて戴きますね。

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昨年、旅行会社勤務の友人からこんな話を聞いたんです。

お客様「福岡に行きたいんだけど・・・」
友人「航空会社のご指定はございますか?この日にちですと、ANAは混んでいますねぇ。JALならばお取り出来ますが。」
お客様「あっそう。ANAは混んでいるけどJALは空いてるんだ・・・。やっぱりJALのイメージが悪いのかね。」
友人「昨今のニュースがイメージを悪くしてるのかも知れませんね。どういたしますか?」
お客様「腐ってもJAL!私は日本航空と心中しますよ。今までもJALに乗って来たんだけど、これからもずっと日本航空を乗り続けます!だからJALで予約して下さい!」

なんだか、日本航空のスタッフに伝えたい話でした。
ファンの為にも、再建頑張って欲しいですね。

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