2009年3月31日火曜日

いよいよ明日からゼロコミッション

 こんばんは。ヒロさんです。
 このところ寒さがぶり返していましたが、今日は春っぽい気候となりました。

 さて、今日で3月も終わり、明日からいよいよ4月ですね。
 このblogでもご案内していましたが、旅行業界ではゼロコミッションの施行が明日4月1日より本格的に始まろうとしています。
 といっても、航空会社によってまちまちで、既にゼロコミッションの航空会社もあります。では、なぜ4月1日から本格的にゼロコミッションが始まるという表記をしたかというと、日本航空と全日空がゼロコミッションを施行するからなんです。やはり、日系航空会社が動くというのは影響が大きいのです。

 さぁ、この影響はどう出るのでしょうか?
 泣くのは旅行代理店だけなのでしょうか?

 私にもよくわかりません。
 燃油サーチャージがかなり下がることと、円高が後押しして少し回復気味の旅行業界ですが、旅行代理店には厳しい風が吹いています。
 仮に、航空券の手配1件の手数料を2,625円(2,500円+消費税)としましょうか。
 1,000名をハンドリングして、約262万円。1,000名のハンドリングをする為に何人のスタッフが必要でしょうか・・・。微妙ですね。
 少なくともこの手数料の値下げ合戦が行われないことを祈ります。

 ところで、ゼロコミッションってどの航空会社が実施してるの?ってことなんですが、航空券の種類にもよりますので一概にはいえないんです。けれども、様々な航空券の一部にゼロコミッションを取り入れてるのはざっと以下の航空会社です。

 米系航空会社は、基本的にほぼ100%ですね。エアカナダ(AC)、アメリカン(AA)、ノースウエスト(NW)、ユナイテッド(UA)、コンチネンタル(CO)、デルタ(DL)。
 欧州系航空会社では、エールフランス(AF)、KLMオランダ(KL)、英国(BA)、ルフトハンザ(LH)、オーストリア(OS)、フィンエアー(AY)。
 アジア系航空会社では、シンガポール(SQ)、豪州系ではカンタス(QF)。
 そして、前述の通り、日本航空(JL)、全日空(NH)。

 私は、再三述べていますけど、今、日本は欧米の右へ習え的思考は待ったを掛けるべきだと思っています。
 今日だって、米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)の会長兼最高経営責任者(CEO)を退任したワゴナー氏が、年金などの関連手当を含めて約2100万ドル(約20億円)を受け取る権利を持つことが判明したってニュースが流れていました。
 
 こんな感覚を持っている経営者達のいるアメリカなんかのやり方を踏襲していいものでしょうか?

 日本人には日本のやり方が向いているんです。
 競合だけれども、共存共栄が出来る。
 そんなやり方が出来ないものでしょうか?
 私が古いんでしょうかね・・・。

 とにかく、ゼロコミッションは始まります。
 そして、一方で結局アンダーの世界はなくならないようです・・・。
 

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2009年3月16日月曜日

マイレージサービスの問題点

 さぁ、春めいてまいりました!
 花粉もあと3分の1。がんばりましょー。ヒロさんです。

 さて、先週末ニュースで流れていた話題を取り上げたいと思います。
 
 3月13日、読売新聞によると「日本航空(JAL)のマイレージ制度で獲得したポイントを使って予約したツアーを解約した際、ポイントが返還されないのは、消費者契約法に反するとして、神戸市のNPO法人「ひょうご消費者ネット」が近く、JAL子会社「ジャルツアーズ」(東京)に契約条項の見直しを求めて消費者団体訴訟を神戸地裁に起こす。
 同様のポイント制度は様々な業種で導入され、商品割引などの特典があるが、同ネットは「現金と同じように使えるポイントは“おまけ”とは言えず、企業側に有利に運用するのは問題だ」と訴えている。
 マイレージ制度は、会員の搭乗距離などに応じて「マイル」と呼ばれるポイントがたまり、航空券やツアーなどのクーポンと交換できるサービスで、機内販売品の購入にも使える。
 標準旅行業約款では、国内旅行を出発前に解約した場合のキャンセル料を「代金の5割以内」と規定している。しかし、マイレージ制度では、クーポンやマイルが一切返還されない。同ネットは、ジャルツアーズの旅行を解約した会員から相談を受け、同社に見直しを求めたが、「利用条件はJALが決めた」と応じず、会員に代わって提訴することにした。
 同ネットは「旅行以外の買い物もできる。キャンセル料も現金と同じ扱いにすべきだ」と主張。一方、JALは「キャンセル時にクーポンを返還しないことは、クーポンの発行時に同意を得ており、問題はない」としている。
 国民生活センター(東京)によると、マイレージ制度に関して、「航空券の行き先を変更したら現金が必要になった」「マイルでの予約に制限があり、希望の便が取れなかった」などの相談が寄せられているという。」

こういった内容なんだけどー

いわゆるマイラーは本当に多くなったね。
それだけマイレージサービスの戦略は当たったといえる。
けれども、マイラーの研究熱心さがこれほどまでとは予想していなかったのではないだろうか?

私見だけれども、マイルは「どんぶり勘定」であるに違いない。
だから、本当の収支なんて把握していないんじゃないかと思ってる。

もともと、満席でもガラガラでも飛行機を1機飛ばせば千万単位で経費がかかるわけで、ガラガラの時にマイレージでアップグレードやフリーを出したって大して影響がないという判断だったと思うのね。
だから、アップグレードとかフリーとか混み具合で調整すればいいから、マイルサービスを乱発したのではないかと予想してるんだけど。
しかも、乱発したマイレージが一斉に100%利用されることは考えられないわけだしね。

でも、この曖昧でグレイなマイレージにメスが入ろうとしてる。
人ごとで申し訳ないけど、いいことなんじゃないかなぁ!

これを機に、航空会社さんもアップグレードの座席は何席用意されていて、あと何席です、くらいの透明性を出すべきだと思うんだけど。
皆さんはどう思われます?
 

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2009年3月6日金曜日

定額給付金と特別ツアー

 おはようございます。 
 花粉で涙目のヒロさんです。花粉症の人にとっては、この雨は有り難いものなんですけれども、でも涙目は止まりません。らくだの目みたいな感じです・・・。
 
 さて、やっと定額給付金が支給開始となりました。まだ一部ですけれども・・・。
 基本は、この給付金を貯金などせず、何かしらに使う、ということですよね。経済を活性化する為の施策ですから。
 従って、各業界が12,000円とか20,000円ポッキリの商品やサービスをどんどん提案してきています。
 当然ー
 旅行業界においても、この給付金に合わせた商品が続々と発表、ってことなんですけれども従来と違う動きが感じられます。

 数年前までだったら、旅行代理店が給付金に合わせて企画をし、ホテルや航空会社に持ちかけて場合によっては予算をつぎ込み商品を開発、販売したものです。
 でも、昨今は航空会社が旅行会社みたいになっています。

 たとえばー

 「日本航空(JAL)はこのほど、5日に支給が始まった「定額給付金」にちなんだ特別ツアーを展開することを明らかにした。

ツアーは、定額給付金の支給額1万2,000円と2万円にちなんで価格設定されたもので、3月10日14時から同社のウェブサイト限定で販売を開始する。

コース内容は、往復航空券と1泊分の宿泊費をセットとなり、東京発山形行きの1万2,000円のコース(大人1名料金)をはじめ、東京発関西方面行き、大阪発東京・福岡行き、札幌発花巻行き、名古屋発仙台行き、福岡発大阪行きの各2万円(同)のコースを用意する。今回発売となるツアーの出発日は、いずれも4月1日から5月31日まで(ゴールデンウィーク期間を除く)。6月以降も継続の予定で、内容が決まり次第順次発売が開始されるという。

今回の企画について、同社では「以前から営業のほうで企画していた。利幅は少ないが需要回復の起爆剤となり、定額給付金の意図である景気回復にもつながることを期待したい」と話している。

」(マイコミジャーナル、神野恵美氏、http://journal.mycom.co.jp/news/2009/03/05/045/の記事より転載)

 流通は完全に破壊されましたね~。
 JALのWEB限定販売ですからね。。。。。

 先日、トヨタの販売店で営業の方にお伺いしました。
 「たとえば東京トヨペットで売っているアルファードを、メーカーのトヨタが自社WEB限定で東京トヨペットに卸す価格より安くお客様売りをしたらどう思いますか?」
 「???」
 「このようなことが、旅行業界では起こっているのですが・・・」
 「ありえない・・・」

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