2008年12月31日水曜日

日本には日本の慣習が!

 大晦日です!
 あと3時間と30分位で今年も終わり。
 皆さんの一年は如何でしたか?
 世界のビーチリゾートホテルレビューのヒロさんです。
 今年もお世話になりました。

 私はどこへも行かず自宅でテレビを見ながら年を越すのですが、今もHIROTOが3-0で勝ちって云うのは如何なものか?せめてドローだろう!そんなにスターを作りたいのか?なんて憤りながら、チャンネルを変えて紅白を見たり・・・。相変わらず落ち着かない私です。

 さて、せっかく大晦日ですから、今年の総括でもしましょうか。

 100年に一度といわれた世界的な不況が騒がれていますが、実は一般社会では今年の前半はまだそうでもなかったんですよね。
 ところが、旅行業界はいち早く不況が来ていたのです。数年前からその兆候は現れていました。

 そもそも、おそらく規制緩和はどの業界よりも早く進んでいましたし、価格競争も度を越えていました。旅行業といっても国内と海外とでは少し様相が違いますので一概には言えないのですが、旅行会社の収益性は相当落ちていたと思われます。そして航空会社もー。

 旅行業界の構造は、簡単に表記すれば

航空会社(ホテル)

ホールセラー(問屋)orツアーオペレーター

リテーラー

お客様

 まぁ、こんな感じです。

 収益の悪化した航空会社は、この流通に問題があると考えているようです。
 中間マージンが余計だと。
 そこで、航空会社は、手始めに数年前からですがマイレージポイントサービスを導入しお客様の囲い込みを始めました。特にスターアライアンス系は大成功。 
 次に、ネット展開を始め、こちらも実験は終わり見込みがたちました。
 予想外のガソリン高騰で経営が圧迫されるも燃油サーチャージの導入で乗り切ることに。
 そしていよいよゼロコミッション制度の導入です。

 ちょっと待ったぁ!

 確かに、アメリカなどでは当の昔にゼロコミッションになっておりました。
 だから、ゆくゆく日本もアメリカみたいになるだろうと予測していた方も大勢います。
 でもー
 日本はアメリカじゃぁありません。
 この航空券は10万円です。販売手数料として2,500円頂いて102,500円になりますって、なかなか馴染めませんよね。
 いや、馴染まないのははじめだけという人もいるでしょう。

 ではー
 ユナイテッド航空はどうなりました?
 ボロボロですよ!

 特に、日本航空全日空さん。
 この点をどう思われるのでしょうか?

 まるでアメリカを先進国と崇め追随していいものでしょうか?
 このたびの経済恐慌もアメリカ経済に大きな欠陥があったわけで決してアメリカが一番優秀なわけじゃありません。日本は日本に馴染むやり方をすべきなのではないでしょうか。
 案の定ー
 話を戻しますけれども、今年の後半。思いもよらぬ大恐慌が襲ってきました。
 このような事態が訪れて、航空会社が直販だけで成り立つでしょうか?

 無理ですよね。

 燃油サーチャージだって、導入したての頃はうまくいきました。
 けれど、調子に乗りすぎました。
 世界の各国と比べても、明らかに高すぎたのです。
 どうなりましたか?
 メチャクチャお客様減りましたよね。

 観光マーケットは捨てよう!
 法人の出張を取り組めばいいんだよ!
 こんな空気が航空会社に流れました。
 それがどうですか?
 リーマンが倒産。
 あれよあれよという間に大不況。
 スッカラカン。
 空席だらけとなった航空会社。

 値下げしても既に遅し。
 こんな時こそ、旅行のプロである旅行会社と手を取り合ってアイデアを出して乗り切るべきなのではないでしょうか。

 私は、ひとつの警鐘が鳴ったと思っています。

 日本には日本独特の慣習があります。
 ゼロコミッションはもう変えられないのかもしれません。
 けれど、今一度、何が日本の土壌にあっているのか、考え直していただきたいと思います。

 取り留めのない総括となってしまいましたが、この一年間皆様には大変お世話になりました。
 皆さんにとって、また来年も良い年になりますように!

 では、また来年。
 良いお年を!

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2008年12月19日金曜日

円高に一喜一憂

 寒かったり温かかったり・・・。このところ温度差が激しい毎日です。
 世界のビーチリゾートホテルレビューのヒロさんです。こんにちは。

 さて、今回は円高について。

 前回のBLOGでも警告しましたように、あまりに安いツアーは逆に心配ですよ、と書きました。
 現金集め、自転車操業の実態が見え隠れするからです。
 9.11のテロ以上といっても過言でない散々たる旅行業界ですから。

 とはいっても、
 韓国や台湾などを専門にやっている旅行会社はウハウハです。
 「もう勘弁して~」と思う位、申し込みがあるそうですよ。

 そして、もうひとつ。
 円高差益で思いもよらない利益を得ている旅行会社も多いのです。
 ドルもユーロもウオンもオーストラリアドルもその価値が軒並み下がりました。
 それも大幅にです。
 なので、取引額が多いところは巨額の富(ちょっと大袈裟ですけど)を得ているんです。

 一例ですが、米ドルについて書いてみます。

 2008年度について、一般の旅行代理店はおそらく1米ドルを110円~120円で計算していたはずです。
 (もちろん、大手や取引高の多い旅行代理店は、予め安い時期に大量のドル買いなどをしていたでしょうけれど、わかりやすくするためにここでは省いておきます。)
 通常の旅行会社は、ツアーの企画造成や現地手配をする時は差損の可能性も考えて、1ドルあたり5円から10円は実勢レートより高くみておくものなのです。だから120円くらいで計算していたところもあるんですよね。
 それが今精算すると90円前後ですよ~。
 1ドル30円の差益を出してるところだってあるわけです。そりゃ儲かりますわね。

 トヨタなど輸出企業が苦しむ中、こうやって、そっとほくそ笑んでる旅行会社があったりして、本当に円高に一喜一憂。
 
 「一喜」はともかく、「一憂」って言葉じゃ表現できないくらいの急激な円高ですから、大変です。

 何としても、「一憂」のグループに入らないようにしたいものです・・・。
 
 が、
 
 ワタシ、入っちゃった。。。。。。

 ショボン
 
 

 

 

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2008年12月15日月曜日

日本人だらけの韓国

 マスクをした人を多く見かけます。
 風邪が流行ってるんですね。皆さんは大丈夫ですか?
 世界のビーチリゾートホテルレビューのヒロさんです。

 さて、今回は今、大ブームの韓国旅行について。
 どうでしょう。ペ・ヨンジュンさんのブーム以来でしょうかね、こんなに凄いのって。
 
 円高・ウォン安が急速に進み1年前に比べてウォンの対日本円価値はほぼ半分に下がったのでブランド品を買い求める日本人観光客が殺到してるんだという論評。
 もちろん、ウォン安の影響は大なんだけど、旅行業界とりわけ大手の旅行会社が夏場からこの下期は韓国を仕掛けるって言ってましたから、ウォン安以外の要素もあったんだとは思います。

 既に仕掛け終わってる旅行代理店に加え、遅れるなとばかり後発の代理店も参入してくるでしょうから、来年3月までは価格競争も激しくなってくると予想されます。

 だからこそ、皆さんが気をつけなくてはならないことー

 あまりに安いツアーには飛びつかないこと!です。
 確かに韓国ツアーは大ブーム。でも、韓国ツアーだけで旅行会社の経営が健全化するほど甘い状況ではありません。各社、大変厳しい経営状態なのです。
 なので、韓国ブームにつけ込んで根拠のない安いツアーを売り出して現金集めをする業者も出てくることでしょう。そしてドロン、なんてことも・・・。
 また、無理に集客してホテルなどのオーバーブックなども出てきそうなほどのブームです。確かな手配をしてくれるような、またトラブルがあっても迅速に対応してくれるような代理店選びも重要です。
 同じものなら安い方が良いです。でも、安物買いの銭失いにならないようにしましょうね。

 何度も行ってらっしゃるお客様は、組み込まれたショッピングも苦痛でしょう。
 異常に安いツアーは、必ずショッピングツアーが組み込まれています。それも何軒も・・・。
 ほとんどのお客様が2泊3日で行かれると思うんですが、その短い間に行きたくもないショップに何軒も連れられてもねぇ・・・。
 タイムイズマネー!ですよ。

 それにしても、日本人ってどうしてこんなにショッピングが好きなんでしょう??
 特にブランド品。
 韓国で一番大きい新羅免税店(ソウル)は日本人だらけんなんだそうです。
 なんだか、ちょっと恥ずかしくもありますが、そう思うのは私だけでしょうかー

 皆さん、国内でお金使いましょうよ~!
 我が国の経済を立て直すために!

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2008年12月12日金曜日

ビッグスリーはワーストスリーに言い換えるべき!

 12月中旬に入った割には、随分と温かいような・・・。きっと夜から冷えるんでしょうけど。
 どちらにせよ、昼も夜も懐の寒さは、半端なく厳寒でございます。
 こんにちは。世界のビーチリゾートホテルレビューのヒロさんです。

 いやぁ、FXをやってる方の中には大儲けした人と、すっからかんになった人と、天国と地獄の一日でしたでしょう。
 凄まじく円高が進み一時88円台。まだまだ余談を許さない状況ですが、何といってもアメリカのビッグスリー(3大自動車企業)救済法案が廃案になっちゃった影響が大なのです。
 それにしてもー
 つい数年前、日本は米国にコテンパンに不良債権を整理しろなんて言われて・・・。
 
 あのね。なんなのアメリカの経済って!?
 実態のない経済状況になっていたのはアメリカの方じゃん。
 他国に口を出してる場合だったのかよ~!!

 第一、自動車産業=アメリカみたいなイメージって古くない?
 環境問題にも口出ししてリーダーシップを取ってたりするアメリカだけど、実際のところエコカーの開発なんて著しく遅れてるじゃん。努力もせず、変てこなアメリカンドリームに浸かっていたバチが当たったんだよね。
 もはや、ビッグスリーじゃなくてワーストスリーでしょ。

 う~ん。
 これは、大変なことになってきましたねぇ。

 旅行業界にとっては、円高はウエルカムなんだけど、ほぼ世界恐慌といって過言でないこの経済状況ではお客様が旅行を控えてしまう。
 そのうえ、ゼロコミッションなどの問題もあって、本当に30%~40%の旅行代理店はやって行けなくなっっちゃうでしょう・・・。

 いつになったら穏やかな気持ちになれるのでしょう。。。。

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2008年12月4日木曜日

米国のCEOはJALを見習うべきだの不思議

 おはようございます!
 ちょっと、更新が久し振りになってしまいました。途中まで書き込んだことは何度もあるんですが、野暮用が突然入ることが多くて・・・。
 悩みの尽きない世界のビーチリゾートホテルレビューのヒロさんです。

 さて、前回の更新から今まで、タイの空港閉鎖ムンバイのテロなど、景気後退に追い打ちをかけるような出来事が続きました。
 そんな中、昨日流れたニュース。

 経営再建中の日本航空(JAL)、特に西松遙社長兼CEOの「倹約ぶり」が、米CNNの取材を受けその様子が放送されて、反響を呼んでいるという。
 レポートでは、西松社長が報酬をパイロット以下にカット(年収960万)したことや、都営バスで通勤している様子が紹介され、「ユーチューブ」に転載された動画のコメント欄に「米国のCEOはJALを見習うべきだ」との声が相次いでいるんだとか。

 確かに、先般、米議会で財政支援を求めている企業のCEOの年収が2億『ドル』 (約186億円) もあったりして呆れた実態が報道されてたけど。公的資金の支援を求めるCEOが、その会議にプライベートジェット機で来るような国が破綻しても不思議ではないわね。

 まぁ、西松遙社長兼CEOの倹約というのは、巧みな営業戦略に他ならないわけだけど、日本の場合はこうでもしなければ金融機関も世論も許してくれないしね。
 きっとこういうパフォーマンスに、日本航空のスタッフも閉口してるんじゃないかな?
 もちろん、賞賛する人もいるだろうけど。

 どちらにしたって、こんな事に大騒ぎしてる米国って、終わってるよねぇ・・・。
 アメリカンドリーム?
 ドリームって、ワクワクする夢じゃなくて、幻という意味の夢なんじゃない???

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