2012年5月7日月曜日

白バス~氷山の一角


こんにちは。世界のビーチリゾートホテルレビューのヒロさんです。
ゴールデンウイークも始まり、まだ頭の中がボーッとしてる人もいらっしゃるのでは?
5月病というのもこの辺りで発症するらしいですよ。

さて、前回のblogで私は、関越道のバス事故について慎重な態度でおりました。
けれどもその後、調査も進み、コンプライアンス違反がかなりあったことも判明しました。
どこからみてもフォローのしようがありません。
しかし、格安と安全の関連性は直結はしていないと思います。

実は、
国内の手配においては、もともと法規制が整備されていないというか緩い部分があったと思います。

たとえば、海外旅行の場合。
現地手配会社はツアーオペレーターとかランドオペレーターって言われるんですが、いろいろな法規制のもと運営管理されています。まっとうな旅行代理店は、保険の加入してるオペレーターを使って実績のあるところに依頼して手配します。
それに比べて、国内の手配は野放し状態といっても過言ではないんです。

3.11のあと、外国人観光客はあっという間に減りました。
だから、大問題が起きずに済んだだけです。

今回の事故で、ドライバーが白バス営業をしていたことが発覚したんですが、皆さん、これからも道行くバスをしっかり見てくださいね。
3.11の後、減っていた外国人観光客もまた戻ってきています。
特に中国人観光客を載せたバスのナンバープレートはチェックしてください。
このナンバーが白地の場合は違法です。
いわゆる白ナンバー(白ナン)。
違法のバスであれば、白バス
違法のタクシーであれば、白タク

荷物や人を乗せて、その代価として料金(運賃)を受け取り、報酬や利益を得る事業、すなわち自動車運送事業は国土交通省の運輸局の許認可が必要であり、その証として緑地に白字のナンバープレート(軽自動車の場合は黒地に黄字)が交付されるんです。
これを青ナンバー(青ナン)といいます。
緑だけど青っていうんですよね。
路線バス(乗合バス)や観光バス(貸切バス)は、まさにこの自動車運送事業にあたります。

3.11の前は、相当、白バスなるものが走っていたと証言する人もいますからね。
観光庁が外国人観光客を増やすという政策を打ち出していましたから、急激に外国人観光客が増えてきていました。
日本人が海外旅行に出ることをアウトバウンドといい、海外から呼び込むことをインバウンドといいます。
そのインバウンドが急激に伸びて、法整備も整っていなかった事から、上記のような白バスを走らすような無茶な手配が横行し始めていたのです。
だから、有識者は憂いていました。いつか大事故が起きても知らないぞ、と。
今回の事故で、国内の手配、特にバス手配の内情が明らかになってきました。
事故が起きなければこんな実情わからなかったでしょう。
亡くなった方、けがを負われた方には申し訳ないですが、今回の事故がきっかけとなって国交省は徹底的に見直した方が良いです。
すでに、無茶をしてきたほかのバス手配会社も冷や汗をかいてるのではないでしょうか・・・。

ついでですが、
旅行業のライセンスを持っていないのに旅行の手配をしてる団体がどれだけ多いか。

お客さんがそこにいる。ニーズがある。
儲けたい。利用したい。
手配する事じたいは、そんなに難しい事じゃない。

でも、安くするために、儲けるために、ちょっとという軽い気持ちで、違法を犯してはいけませんね。
なぜなら、根本は命を預かるビジネスだから。

事故があったらどうするんですか?
事故が起きてからじゃ遅いんです。

最後に道路運送法では、自動車は「事業用自動車」と「自家用自動車」に分けられます。
学校やバス会社やタクシー会社、トラック運輸業者、でも内部の業務用や救援用、教育用などの目的で、営業には使用しない白ナンバーの車両(自家用自動車)を持っている場合もあります。
たとえば幼稚園がバス(園バス)を持っていて、送迎に使うとかは白ナンバーでOK。そのバスを遠足に使って観光地に連れて行ったらOUTなんですね。

白ナンバーだからといって、違法の場合とそうでない場合があることも覚えておきましょう。

















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