燃油サーチャージの罪
ご無沙汰しておりました。世界のビーチリゾートホテルレビューのヒロさんです。
無事、沖縄&離島から帰還しました。概ね天候は曇り。良い写真が撮れる天候ではありませんでしたが、1,300枚以上は撮影してきました。追ってご紹介していきたいと思っています。お楽しみに。
さて、今回のお話はタイトルの「燃油サーチャージ」について。
今朝もフジテレビ系列で報道されていましたが、海外旅行に行かれる人が激減してるとのこと。
その原因の一つに、インターネットで情報が氾濫してるので海外に行った気になってしまう人が増えたのではないかーなんて分析がありましたが。
生ぬるい!
明らかに、原因は調子に乗った国交省が指導している燃油サーチャージのせいですね。
燃油サーチャージは、確か正式には「燃油特別付加運賃」っていうんです。
確かにガソリンの急騰は大問題。
けれど、企業努力を怠り(と言いたくなる)、別途その上昇分をお客さまに負担させていくこのシステムは明らかにお客様にとって不利益なんです。少なくとも、不利益な表示です。
タクシーに乗って、運賃1,000円ですが、ガソリン上昇分であと300円戴きます、なんてことありますか?
ないでしょう!?
消費税だって、昔は外税だったけれど、それを内税に変えたじゃないですか!
それなのに、こんな騙したような販売を航空会社は平然とやっているのですよ。しかも、航空会社は、大まかに分けますと年2回の料金の見直しをすることができるわけなんです。その際に、ある程度見越して料金設定をすればいいんです。なのに、それをしない。
これだけ景気の倦怠感が進み、諸物価があがってるおりお客様の立場で考えれば、この燃油サーチャージのシステムは渡航意欲をなくさせますよね。
仮に成田発ハワイ行き往復航空券が50,000円だとしても、本日の換算レートで36,360円の別途諸税がかかってくるんです。もちろん、この中には航空保険料+燃油サーチャージ(YQ)だけでなく成田空港施設使用料(SW)、国際通行税(US)、税関審査料(YC)、入国審査料(XY)、動植物検疫使用料(XA)、US SECURITY FEE(AY)、米国空港施設使用料(XF)も含まれています。
つまり、この場合お客様は合計86,360円の出費になるのです。
同じ86,360円でも、最初から86,360円と案内があってその金額を用意するのと、はじめに50,000円と案内があったのに追加されて86,360円を用意しなくてはならないでは全くイメージが違いますよね。これが、ファミリーとなったら尚更です。
「今回はやめとこか。」になるのも仕方ありません。
参考までに上記例のTAXの内訳を明記しておきます。
SW 2,040円
US 3,260円
YC 590円
XY 750円
XA 530円
AY 270円
XF 320円
YQ 28,600円
(☆日本航空利用、ホノルルの単純往復を例としています。燃油サーチャージは航空会社によっても違いますので、詳細は旅行会社にお問い合わせください)
いかに、YQ、つまり燃油サーチャージ(航空保険含む)が高いかわかりますよね。
上記の場合、SWは完全固定。関空の場合ここが2,650円となります。そしてYQは、ある期間固定で、距離が長いと高額になります。
それ以外は、たとえばアメリカの場合はUS$仕立てなので発券時のレートに左右されます。ちなみに欧州の場合はユーロ仕立てです。
空港税は、国および都市によってまちまちです。
昨今では、欧州や米国を周遊しますとTAX諸税が60,000円を超えることもあります。TAXだけで沖縄行って来れますよね。
問題はまだまだあります。
これらの諸税、旅行会社が代行して徴収していますが、これらTAXの徴収手数料ってあると思いますか?
ないのです!
これだけ複雑なTAXを、旅行会社はいわばサービスで各航空会社の為に徴収しているんです!
徴収忘れはほとんどが代理店持ちなんです。まさに赤字。
基本的に右から左。つまり、横流しですからお客様がクレジットカードでお支払いされたいとなると問題が生じます。カード会社の手数料がTAXに対してもかかってきてしまうからです。もともと薄利で販売していますから、横流しのTAXにかかるカード手数料をもてるほど旅行代理店も裕福でないのです。(手数料がかからない発券方法もあります。専門的にはCCCF発券といいます。全てに対応できるわけではありません。)
色々な意味で大問題でしょ?
空港税などは、毎週水曜日にレートの見直しがあり、数百円の範囲で変わっていきますし、燃油サーチャージも前もって案内があるにせよ、航空会社の都合で勝手に値上げしてきたりするんです。
おまけに、各旅行会社は、通常、航空会社と直結しているCRS(COMPUTER RESERVATION SYSTEM)という端末を入れているのですが、この予約システムで算出したTAXが発券時に違ってたりすることもあるんです。諸外国のTAXが値上げしているのにすぐ反映していなかったりするんですよね。その差額を旅行代理店がお客様から徴収できず負担するなんてケースは結構あるんです。
複雑なことに、CRSも加入している航空会社によって3種類も4種類も用意しなくてはならず、それぞれのCRSによって算出してくるTAXの額が違ってたりもするんですね。
皆様、どう思いますか?
しかも、航空会社は航空会社の代わりにお客様を請け負っている旅行代理店に対し、そのCRSも無料配布ではなく多大なる使用料を徴収してるんです。
つい先頃、コンチネンタル航空は過去に類をみないほど増収増益をあげ、臨時ボーナスを配給したそうです。
おかしいとおもいませんか?
増収増益?そりゃ、企業努力の賜物なんでしょう。でも・・・。高額な燃油サーチャージを徴収してるからじゃないの?って疑いたくなるのも仕方ないですよね。しかも、そのサーチャージなどを旅行会社が代行して無償で徴収してるんです!不良債権で破綻しかかったときに、国民の税金をつぎ込み救済した銀行が、かつてないほど増収増益を記録したのと似てますよね。
最近では、この燃油サーチャージのシステム。国交省が裏金を作ってるんじゃないかという疑惑を口にする人もいます。
もう少し、お客様あっての航空会社なんだという姿勢を打ち出さないと、渡航者は減るばかりでしょうね。。。。。
無事、沖縄&離島から帰還しました。概ね天候は曇り。良い写真が撮れる天候ではありませんでしたが、1,300枚以上は撮影してきました。追ってご紹介していきたいと思っています。お楽しみに。
さて、今回のお話はタイトルの「燃油サーチャージ」について。
今朝もフジテレビ系列で報道されていましたが、海外旅行に行かれる人が激減してるとのこと。
その原因の一つに、インターネットで情報が氾濫してるので海外に行った気になってしまう人が増えたのではないかーなんて分析がありましたが。
生ぬるい!
明らかに、原因は調子に乗った国交省が指導している燃油サーチャージのせいですね。
燃油サーチャージは、確か正式には「燃油特別付加運賃」っていうんです。
確かにガソリンの急騰は大問題。
けれど、企業努力を怠り(と言いたくなる)、別途その上昇分をお客さまに負担させていくこのシステムは明らかにお客様にとって不利益なんです。少なくとも、不利益な表示です。
タクシーに乗って、運賃1,000円ですが、ガソリン上昇分であと300円戴きます、なんてことありますか?
ないでしょう!?
消費税だって、昔は外税だったけれど、それを内税に変えたじゃないですか!
それなのに、こんな騙したような販売を航空会社は平然とやっているのですよ。しかも、航空会社は、大まかに分けますと年2回の料金の見直しをすることができるわけなんです。その際に、ある程度見越して料金設定をすればいいんです。なのに、それをしない。
これだけ景気の倦怠感が進み、諸物価があがってるおりお客様の立場で考えれば、この燃油サーチャージのシステムは渡航意欲をなくさせますよね。
仮に成田発ハワイ行き往復航空券が50,000円だとしても、本日の換算レートで36,360円の別途諸税がかかってくるんです。もちろん、この中には航空保険料+燃油サーチャージ(YQ)だけでなく成田空港施設使用料(SW)、国際通行税(US)、税関審査料(YC)、入国審査料(XY)、動植物検疫使用料(XA)、US SECURITY FEE(AY)、米国空港施設使用料(XF)も含まれています。
つまり、この場合お客様は合計86,360円の出費になるのです。
同じ86,360円でも、最初から86,360円と案内があってその金額を用意するのと、はじめに50,000円と案内があったのに追加されて86,360円を用意しなくてはならないでは全くイメージが違いますよね。これが、ファミリーとなったら尚更です。
「今回はやめとこか。」になるのも仕方ありません。
参考までに上記例のTAXの内訳を明記しておきます。
SW 2,040円
US 3,260円
YC 590円
XY 750円
XA 530円
AY 270円
XF 320円
YQ 28,600円
(☆日本航空利用、ホノルルの単純往復を例としています。燃油サーチャージは航空会社によっても違いますので、詳細は旅行会社にお問い合わせください)
いかに、YQ、つまり燃油サーチャージ(航空保険含む)が高いかわかりますよね。
上記の場合、SWは完全固定。関空の場合ここが2,650円となります。そしてYQは、ある期間固定で、距離が長いと高額になります。
それ以外は、たとえばアメリカの場合はUS$仕立てなので発券時のレートに左右されます。ちなみに欧州の場合はユーロ仕立てです。
空港税は、国および都市によってまちまちです。
昨今では、欧州や米国を周遊しますとTAX諸税が60,000円を超えることもあります。TAXだけで沖縄行って来れますよね。
問題はまだまだあります。
これらの諸税、旅行会社が代行して徴収していますが、これらTAXの徴収手数料ってあると思いますか?
ないのです!
これだけ複雑なTAXを、旅行会社はいわばサービスで各航空会社の為に徴収しているんです!
徴収忘れはほとんどが代理店持ちなんです。まさに赤字。
基本的に右から左。つまり、横流しですからお客様がクレジットカードでお支払いされたいとなると問題が生じます。カード会社の手数料がTAXに対してもかかってきてしまうからです。もともと薄利で販売していますから、横流しのTAXにかかるカード手数料をもてるほど旅行代理店も裕福でないのです。(手数料がかからない発券方法もあります。専門的にはCCCF発券といいます。全てに対応できるわけではありません。)
色々な意味で大問題でしょ?
空港税などは、毎週水曜日にレートの見直しがあり、数百円の範囲で変わっていきますし、燃油サーチャージも前もって案内があるにせよ、航空会社の都合で勝手に値上げしてきたりするんです。
おまけに、各旅行会社は、通常、航空会社と直結しているCRS(COMPUTER RESERVATION SYSTEM)という端末を入れているのですが、この予約システムで算出したTAXが発券時に違ってたりすることもあるんです。諸外国のTAXが値上げしているのにすぐ反映していなかったりするんですよね。その差額を旅行代理店がお客様から徴収できず負担するなんてケースは結構あるんです。
複雑なことに、CRSも加入している航空会社によって3種類も4種類も用意しなくてはならず、それぞれのCRSによって算出してくるTAXの額が違ってたりもするんですね。
皆様、どう思いますか?
しかも、航空会社は航空会社の代わりにお客様を請け負っている旅行代理店に対し、そのCRSも無料配布ではなく多大なる使用料を徴収してるんです。
つい先頃、コンチネンタル航空は過去に類をみないほど増収増益をあげ、臨時ボーナスを配給したそうです。
おかしいとおもいませんか?
増収増益?そりゃ、企業努力の賜物なんでしょう。でも・・・。高額な燃油サーチャージを徴収してるからじゃないの?って疑いたくなるのも仕方ないですよね。しかも、そのサーチャージなどを旅行会社が代行して無償で徴収してるんです!不良債権で破綻しかかったときに、国民の税金をつぎ込み救済した銀行が、かつてないほど増収増益を記録したのと似てますよね。
最近では、この燃油サーチャージのシステム。国交省が裏金を作ってるんじゃないかという疑惑を口にする人もいます。
もう少し、お客様あっての航空会社なんだという姿勢を打ち出さないと、渡航者は減るばかりでしょうね。。。。。
ラベル: 燃油サーチャージ