クルーズ業界に冷や水
こんにちは。
世界のビーチリゾートホテルレビューのヒロさんです。
さて、今日は去る2012年1月13日~14日にかけて座礁したイタリアの大型客船「コスタ・コンコルディア」について。
このところ旅行業界は、新しいマーケットの開拓にやっきになっています。
従来型の旅行手配が薄利となっていること。旅行商品がマンネリ化して斬新さがなくなっていること。新しい顧客確保もしくはリピーターに新しい商品の提案をしなくてはならないことから、クルーズは数年前から注目されているのです。
しかし、世界の需要から見れば日本はまだまだこれから。
可能性は秘めているものの、「長い休みが取れない」「価格が高いイメージ」など売りにくい面もあるのです。また、それなりの知識も必要な反面、日本人の需要がまだそれほど多くないため販売は一部の旅行会社に限られているのが実情です。
ところで、今回座礁して死亡事故となった「コスタ・コンコルディア」は実は格安クルーズとして人気でした。ランクでいえば、カジュアル。
世界のクルーズの中で、
最高峰のラグジュアリーランクは約1割。
次いでプレミアムランクが2割。
カジュアルランクは実に7割を占めています。
そうです、価格が高いというイメージだったクルーズの実に7割がカジュアルランクなんです。
その中でも、今回の「コスタ・コンコルディア」は格安である上に、人気の地中海をめぐるので日本人にも人気がありました。
さて、事故原因など調査中の現在。
あまり断定的なことは書けませんが、やはり薄利多売的な販売に見え隠れする不十分な安全管理体制。
クルーズ会社は、船長の個人責任に持っていこうとしていますが、当然その管理をしなくてはならない会社の責任が問われるべきですよね。
今後、どのようにこの問題を収束させていくのでしょうか?
コスタ・クルーズ側としても、これから10月くらいまで掻き入れ時。早く収束させなければ運営的にも大打撃でしょう。もちろん販売している旅行会社も。
今後も注目していかなければなりませんね。収束の方法を誤ったら、お客様離れは避けようがありませんから。
そして、この薄利多売と安全管理の因果関係。
これからどんどん流通していくであろうLCCはどうなんでしょう?
安全確保のためにはそれなりの経費がかかるはず。
行き過ぎた価格競争の中で、各航空会社は安全管理に十分な経費をかけているのでしょうか?
心配ですね・・・。
他山の石と考えられるまともな格安航空会社があればいいんですけど。
ラベル: LCC, イタリア, クルーズ, コスタ・コンコルディア, 座礁