2009年11月24日火曜日

西松遥社長が悪いわけではない!

こんにちは!
ヒロさんです。
父が7日に亡くなったものですから、更新できませんでした・・・。
気持ちの整理も少しずつですが出来てきたので、blogもぼちぼちと再開していこうかと思います。

さて、昨日は、日本航空(JAL)が、年金債務減額のためOBらを対象とした1回目の説明会を都内で開催しました。
1,500名も集まったとか?
やっぱり大会社ですねぇ。

内容は、現役社員の給付額を5割、OBは同3割減とし、全体で4割と大幅に削減する方針を提案したということなんですけどもね。
確かに、OBの方もお気の毒だと思います。

OBの方達からすれば、経営再建をOBに頼られても困るって事でしょう。
しかも、企業年金に手を出すなんて。
再建は現役の諸君が頑張ってくれ給え。
何か手はないのか?
まだ手があるだろう!
年金に手を出すなんて、安易だろう!
ってね。。。。

でも、国民からしてみれば民間企業の企業年金が国民の血税から捻出されたら納得出来ませんよね。
きっとOBの方達もそれは理解できるんでしょうけど。

結局、落としどころの問題ってことですかね。
もうこのままではJALはやっていけないんですから。
複雑に感情が入り交じっても、やっていけない現実があるんですから、
もし3分の2のOBの賛成が得られなかったら、JALは破産すればいいんですよ。
破産してリセットしてから再生すればいいんです。

それしかない。
お気の毒だけどそれしかない。
オープンスカイ政策が積極的に取り入れられたら、近い将来、例えば羽田から札幌までデルタやアメリカンのフライトで行くってことにもなるんでしょうけどもう仕方ないんです。
ただそれだけのことなんです。
もし、OBの方が、ナショナルフラッグとしてそれでは忍びないっていうなら提案を受け入れて貰えばいいし。
それだって、結局、OBの方々の7割の企業年金は血税でまかなわれることになるでしょう。
うやむやになるに決まっています。

申し訳ないけれどもー
そもそもOBの方々の責任はないとも言い切れないんです。
ましてや西松遥社長が悪いわけでもない。
この問題は、ここ数年の問題ではないですからね。
長年の積み重ねが産んだ結果ですから。
これが現実なんです。

旅行業に携わって来た者からすれば、
やはり日本航空の「親方日の丸」的な謙虚でない姿勢というのは目に余ったと言わざるを得ません。
もちろん、日本航空のお陰で儲けさせて貰った代理店も相当数あるでしょうけど。。。

昨今特にJALは、全日空の動きに対して圧倒的に後手を踏んでいたのです。
企業努力の差が明確に出ていましたね。

だからー
日本航空の業績悪化の理由が、この不景気のせいだとか、企業年金のせいだとか、不採算の路線のせいだとか指摘されてるようですが、一番の理由はその「体質」の積み重ねにあるといっても過言ではありません。

たかが航空運送事業屋さんなのに、もともと特殊会社だったこともあり本来のサービス精神を忘れ高飛車だったのではないかと思えるんです。
全ての社員を指してるのではありませんよ。
立派なスタッフも多くおられます。
でも、総じていえば高飛車でした。

例えば、今回の1000億以上のつなぎ融資を申し込むに当たり、どれだけ先読みをしてリストラをしていたんでしょうか?疑問ですよね。
あまりにも後手後手じゃないですか?
普通の企業ならとっくにアウトですよね。準備不足もいいところです。
つまり、倒産はあり得ないという甘え、なんですよ。
全日空と比べてご覧なさい。
リストラだって全日空の方が先んじていましたから。

西松遥氏は社長だから、批判を一身に浴びるのは仕方ないです。
でもー
彼が一人でJALの業績を悪くした訳じゃありません。

自民党と似てる気がしませんか?
最期、麻生太郎氏が総理総裁でした。
彼は逃げずにぼろくそに叩かれましたが、自民党各党員の長い間の慢心が敗退の大きな理由だと思います。
自民敗退を麻生太郎個人のせいにしていたら自民党再生の可能性はありませんよね。

JALも同じ。
企業年金を削減して立ち直っていこうとするならば、せめてこの慢心を反省しなければ、OBは無駄な涙を流すことになりかねません。
また説明会では、OBから怒号が飛び交っていましたが、もし西松遥社長個人をその責任の最大の所在とするならば日本航空の再建はないでしょうね。


最期に
沈まぬ太陽はないのです。
太陽は沈むのです。
その事実を謙虚に受け止めましょう。

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