2009年9月4日金曜日

航空会社未定と日本航空

こんにちは。
間違いなく秋が迫っていますね。
ヒロさんです。
世界のビーチリゾートホテルのレビューを運営しています。

さて、今日は意味深なタイトルですが・・・。

特にメディアで踊る「航空会社未定」の文字。
旅行に関心のある人であれば一度は目にしたことがあるでしょう?
航空会社未定」は格安ツアーや格安航空券を販売してる量販店の大きな戦略のひとつです。
大量の集客をして、仕入れの一番安い航空会社で案内していくといった戦略で、収益性の高いものから案内していくわけです。
また、安くして大量に集客すれば、キャンセルも必ず出てきます。
実は、そのまま飛んで貰うより、キャンセルして貰った方が儲かっちゃったりするんです。
とにかく、お客様を持っていなければ、何にもならないけれども、大袈裟に言えば収益がなくたってお客様を持っていれば、勝手に仕入れが下がったり、取消が出て思わぬ収益が出たりするってことなんですよね。

というわけで、量販店にはそれなりの戦略があって競合他社と戦ってるわけです。
一方で、安くて目的地に着ければ良いというお客様には絶好の商品となります。
しかし、とかく経由があったり、時間帯が悪かったり、マイナーな航空会社になったりする可能性が高かったのも事実。

ところがー
最近は事情が変わりました。

出発の間際になって案内される航空会社が、日本航空であったりすることが多くなったのです。
「航空会社未定だから心配してたけどラッキー!日本航空で、こんな安くていいの?」
ひとまずお客様は喜ぶケースが多いんでしょうが、この現象には幾つかの事情が絡んでいます。

日本航空としては、あからさまに安く表示したくない
かといって、空席を埋めなければならない

航空会社未定で販売し、結果として日本航空を案内したのは旅行代理店が勝手にしたこと、日本航空としては関知しない、みたいな。。。。見え見えの販売方法。

まぁ、わからないではないんですがー
何というか、日本航空が量販店に魂を売ってしまった、というような感じが否めません。

良い意味で「腐っても鯛」みたいな意地を見せて欲しいものです。
難しいんでしょうか・・・。
以前、このblogでもご紹介しましたが、イールドコントロール(座席を何席埋めるかではなく、収益重視の管理)を遂行してるのですが、結局、このコントロールも名前ばかりで実際は機能していないのではないのか?と思わざるを得ません。
上述の通り、航空会社も量販店と同様にキャンセル料狙いが伺えます。
つまり、正規割引運賃を異常と思えるほどに下げて、その代わりキャンセレーションポリシーを厳しくする。

しかしー

皆さん。
取消料の方が儲かる業界ってどうなんですか?
言い換えると、取消料で儲けるしかない業界。
あまりに不健全でないですか?

巷の弱小旅行代理店ならいざしらず、航空会社までもがそんな手を使わざるを得ないなんて・・・。
哀しい航空業界。
悲しい旅行業界。

今回は日本の代表的な航空会社である日本航空を題材にさせて頂きましたが、なにも日本航空だけではありません。全日空も然り、外資系航空会社も然り。

何とかならんもんですかね???

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