2009年4月9日木曜日

シンドラー社の声明「過失ない」について

 お早うございます!ヒロさんです。

 欧米人は簡単には謝罪しないって聞きます。謝罪するということは自ら非を認めることとなり、場合によっては多額の保障をしなければならなくなるからみたいです。
 一方で日本では、「まずは謝れ」みたいな風潮があり、この姿勢を見せないと却ってこじれることになるケースの方が多いと思います。
 文化、慣習の違いは明らかですよね。

 さて、2006年東京都港区のマンションで都立高2年の市川大輔(ひろすけ)さん(当時16歳)がエレベーターに挟まれ死亡した事故で、保守担当の元幹部らが業務上過失致死容疑で書類送検された製造元の「シンドラーエレベータ」(江東区)は8日、改めて「過失はない」とする声明を出したそうです。

 「過失がない」としたことで、シンドラーエレベータに対して日本人および日本の企業はどうとらえるのでしょうか?
 過失がないということでこれからも安心して使える、と考えるのか。
 犠牲者を出したのに「過失がない」という声明に、反発した感情が湧き出て新規のエレベーター導入を避けていくのか。
 どちらに転ぶのでしょう・・・。
 私は、シンドラー社の声明は日本人の気質にそぐわない対応だと思うんですけどね。

 外資の参入が顕著なこのご時世。
 航空会社の世界も、外資系の航空会社は日に日に日本のマーケットにそぐわない対応をし始めています。
 昔は良かった。日本人の部長さん達に権限が与えられていましたから。
 今は、名ばかりの部長さん達ばかり。
 余計なサービスをしたらクビを切られます。
 
 「出来ないものは出来ない。」
 「無理。」
 「非はない。」

 それは、「ことなかれ主義」と背中合わせだと思いませんか?
 もちろん、断定はしませんが。
 戦後、もし日本人が「ことなかれ主義」であったら日本国はこれほどまでに復興はしていないはずですよね。
 にもかかわらず、「ことなかれ主義」がまるで「ビジネスとはクールで厳しいものなんだ」みたいに肯定されていくような気がしてなりません。

 話を元に戻しますが、エレベーターで亡くなった方がいたことは事実なのです。
 もし、日本の企業だったら、まずは頭を深々下げて謝罪したのではないでしょうかー。
 市川大輔さんの死が無にならないように。ご家族、ご友人の悲しみが少しでも癒されますように。そんなことを思いました。

 

 

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