2009年2月6日金曜日

エコ割春一番WEBにみる燃油サーチャージの歪み

 北風が寒いですねぇ~。
 世界のビーチリゾートホテルレビューのヒロさんです。こんばんは。

 今回は、以前から話題にしていた燃油サーチャージのなれの果てをお見せしたいと思います。

 ご覧下さい!



 全日空のホームページに掲載されているヨーロッパ行きの料金です。
 4月1日~4月24日までの平日出発は、な、なんと29,400円
 安っ!!

 しかし、燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)が往復で44,000円かかるので、実質73,400円なのです。
 これは、ANAを責めてるのではないのですが、これって普通にエアー代73,400円って出せばいいことなんです、総額でね。
 それを、29,400って出すのは、お客様にとって不利益で紛らわしい表現じゃありませんか?
 確かにこのページの一番目立つところに燃油サーチャージのことが明記されています。
 だから、ANAは配慮してるとは思うのです。
 けれども、エアー代本体価格よりも燃油サーチャージが大幅に上まっているんですヨ。
 あまりにも不自然ですし、うがった見方をすると燃油サーチャージの仕組みを巧みに使い安く見せる手法と取られてもおかしくないのです。

 なぜ、私がこれを問題視するのかー

 それは、裏の世界で下記のような販売が行われてるからなんです。
 本来パッケージ用の航空券をエアーオンリー(ホテルなどの手配をつけないでエアーのみを売ること)で販売することは御法度とされています。航空会社が禁止してるのです。航空会社としては、航空券のみならば実入りの良いPEXといわれる正規割引運賃で利用して貰いたいんですね。
 なのに、不況になると、禁止していたパッケージ用の航空券をそっと売ってくれ、となります。
 その際に、燃油サーチャージと合わせて総額表示で販売して欲しいと言ってくるのです。
 おまけに、ネットなどでの販売に際しては航空会社も伏せてくれ、と。

 そこまで規制しておきながら、自社ホームページで堂々と29,400円で表示し、燃油との総額表示をしないんです。

 それって、ちょっとおかしくないですか?
 どうして、旅行(運送)業界ってモラルがないんでしょ!?
 どうして共存共栄が出来ないんでしょ!?

 インパクトを求めて売りたいのはわかります。
 けれど、一種の詐欺でしょ?グレイでしょ?
 こんなことまでして航空会社がやることなんでしょうか?
 
 ついでに、最近CMで流れていますが、HISさんの「燃油を弊社(HIS)が負担」という文句。
 これとて、表現は非常にグレイ。
 本来、負担できるわけないじゃん。
 表現のマジックだけでしょ?

 これって、表現の自由ですましていいものかねぇ???

 「燃油サーチャージ」は当初、燃油高騰に対応するべく救済処置だったのに・・・。
 今や「燃油サーチャージ」はマーケットの中で隠れ蓑となり、
 「燃油サーチャージ」を利用したエセの広告が増えて、
 この業界のモラルが感じられなくなってきたんだよね。

 なんだか哀しくなって絶望してしまいそうになるよ。

 それとも、自分が古いのかなぁ・・・

 


 

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